この狛犬は御本社御本殿前にあり、大正天皇御即位を記念して大正四年に鋳物師 房本辰之助により製作され建立されたもので、青銅製の立派なものです。
戦時中は兵器製造の為に鉄器類は供出せよと布令があり、寺院の鐘なども持っていかれたそうですが、この狛犬はどういう訳はその難を逃れ、戦時中も当神社にありました。
しかし、太平洋戦争では、この梅田は特に空襲の被害凄まじく、御本社御本殿はもとより氏地の殆どが灰燼と帰しました。上記写真の狛犬は、見ても分かるように真ん中あたりで色が変わっています。
これはあまりの爆撃で吹き飛んだり、青銅が溶けたりした為、欠けてしまった部分で、戦後になってコンクリートで補修されたあとがこのようになっています。このコンクリートも戦後すぐであったので、質の悪いもので、当時の辛苦の凄まじさがよく伝わってきます。
この狛犬は御本殿に向かって右側の角の生えていない方です。大阪の戦災の傷跡として歴史の証人たる狛犬です。
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