6月4日、大阪市北区角田町二番八号に鎮座します、当神社の末社、歯神社の例祭、「歯神祭」が執り行われます。
歯神社は元々は農耕神としてお祀りされたいた稲荷社のご神体である巨石が、決壊した淀川の濁流を堰き止め、歯止めした事から、歯止めの神さまとして信仰され、後にその語韻が転じて歯痛止めにも霊験あると信仰されるようになり、事実、歯神社に詣でた虫歯に悩む人々が、その御利益に授かったといわれ、現在では歯の大神さまとして、歯の病に悩む方を始め、歯に関るの業種の方々より篤く尊崇を聚めています。
6月4日は、その歯神社の例祭日であり、午前11時より神事が執り行われ、参列者をはじめ関係者みなさまの歯の健康と無事を祈願し、神事終了後の午前11時20分頃より先着100名さま(整理券式)に限り、無料で歯ブラシの授与が執り行われます。
この無料で授与される歯ブラシは、全日本ブラシ工業協同組合さま、株式会社サンギさまのご篤志により、奉納頂いたもので、梅田の名物行事ともなっています。
なお、当祭礼を別名、歯ブラシ感謝祭と申しますのは、元々、古い歯ブラシに感謝の念を込めてから歯の神さまにお納めし、新しい歯ブラシを授与頂いたという行事があった事から、現在も別名として歯ブラシ感謝祭の名が残っています。
【歯神祭の由来】
歯神社の例祭がいつから行われてきたのかという記録は、先の大戦の罹災により文書類が焼失し定かではありませんが、歯神社が歯止めの神様として慕われるようになった江戸時代中頃以降、地域の産土神として奉祀されており、先祖代々当地にお住まいであられた方々よりの証言などにより、神事自体は江戸時代から執り行われてきた事は間違いないようです。ただその頃は農村であった事から、歯のお祭りであると同時に、本義であるお稲荷様の例祭としての意味合いも強くあったようです。
明治24年に歯神社の社号を記した石碑が建立されている事からみて、明治24年頃には綱敷天神社の末社として、民間の祠の扱いではなく、正式な神社として神事が執り行われていたと考えられます。この明治時代に大阪は全国の歯ブラシの殆どを生産するようになり、歯に関り深い都市の中の歯の神社として尊崇を聚めました。
また昭和30年代と思わしき頃の歯神社の祭礼の写真が見つかっており、昭和30年頃からは歯の祭礼として現在と同様の神事が執り行われている事は間違いありません。
現在のように歯ブラシの授与が行われるようになったのは、全日本ブラシ工業協同組合さまのご篤志により奉納頂いた歯ブラシを無料で授与した事が始まりであり、その後、株式会社サンギさまからのご厚意も頂戴し、年々増える参拝者と交通整理の関係上、先着百名様限りの形を取らせて頂くようになり、現在に至っております。
時代時代において神事の形容は変遷を経ておりますが、その中で一本、「歯磨きは己の心磨き」、「歯の健康」、「歯と歯に関る全てへの感謝」という心だけはいつの時代も変わらず伝えられております。
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歯神社公式サイト
【お祭りの行われる神社】 ・歯神社
【お祀りされている御祭神】
・歯神大神
【歯神祭の行事】
6月4日 午前11時
歯神社例祭 (神事)
午前11時15頃
歯ブラシ授与
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【奉賛金の受付】
歯神社例祭への御奉献は綱敷天神社御旅社にて受付致しております。6月1日までに御奉献頂いた分につきましては、御旅社にて撤饌をお授けの上、献札を掲げさせて頂いております。
奉賛金
一口 五千円より
その他
献酒、歯ブラシなども受け付けております。
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【お願い】
歯ブラシの無料授与は神事前に係の者が配布する整理券をお持ちの方のみの授与となります。また、整理拳一枚につき一袋の授与とさせて頂いております。 どうしても歯ブラシを頂きたいという方には、一袋五百円になりますが、別途歯ブラシをご用意しております。 |
【お問い合わせ】
歯神社例祭に関するお問い合わせは、茶屋町に鎮座します、綱敷天神社御旅社までお願い致します。
住所
大阪府大阪市北区茶屋町12−5
電話
06-6371-1586
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