【古事記 中巻 仲哀天皇 斗賀野の段】
             (和銅五年(712年))

…如此して上り幸でます時に、香坂王、忍熊王聞きて、待ち取らむと思ほして、斗賀野に進み出でて、宇気比狩爲たまひき。爾に香坂王、くぬ木に騰り坐して見たまふに、大なる怒猪出でて、其のくぬ木を掘りて、即ち其の香坂王を咋食ひつ。其の弟忍熊王、其の態をも畏まずて、軍を興し待ち向へたまふ時に、喪船に赴ひて空船を攻めたまはむとす…

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